店舗ファサードのポイント

ファサードとは

店舗ファサードは店舗の顔と言える部分で、その店の雰囲気やイメージ、コンセプトをお客様に伝える役割があります。店の第一印象はファサードによって決まると言っても、決して過言ではありません。

集客効果と言う点で重要性が高いファサードは、看板やのれんと言ったアイテムをはじめ、建物やドアの色、照明やディスプレイ、そしてメニューボードなど、お客さんが店に入るかどうかを決める判断材料となるアイテムなども含まれます。

効果と役割

店舗ファサードの役割は、ずばり集客のための演出です。店のコンセプトや雰囲気を表現することによって、ターゲット層となる客層の集客効果が期待できます。魅力的な店舗ファサードづくりをすることは、より多くの顧客獲得や入店率に大きく貢献してくれるでしょう。ポイントとしては、店の手前10メートルぐらいの距離からでも、そこがどんな商品を提供する店なのかがアピールできることを目指すのがおすすめです。

街を歩く潜在顧客は、全員がどの店に足を踏み入れるかを事前に決めているわけではありません。街を歩きながら、気になる店があったら足を踏み入れる人は多いでしょう。店舗ファサードでは、人が店に入ってみようかなと言う気持ちを高める役割が求められます。気になる店だから入ってみたい、どんな商品やサービスを提供しているのか気になる顧客が増えれば、高い集客力が見込めます。

機能性も必要

店舗ファサードには、見た目の雰囲気やコンセプトだけでなく、機能性も必要です。

例えば店舗の外装やディスプレイには、高い広告効果が期待できます。より個性的で魅力的な店の方が、顧客は入りたいという気持ちになれるでしょう。

取り扱う商品を分かりやすく演出した外装もまた、店舗ファサードに求められる機能性です。ハロー効果を上手に利用しながら、外装を見た時の第一印象がポジティブなものになるよう工夫するのがおすすめです。

通りや周辺地域など、街の雰囲気や環境になじむこともまた、店舗ファサードに求められる機能性です。街全体の雰囲気に溶け込みながらも他店と差別化することで、店の魅力をアピールできます。

店舗ファサードは、店の外から中の様子をうかがい知ることができるという効果があります。つまり、店の中と外の境界線がぼけるため、外から店内を見ながら店内に足を踏み入れたような気持ちにさせることができます。この視覚的な効果をうまく活用するためには、例えば路面店なら店舗ファサードをガラス張りにするとか、ドアの間口は広く確保する、と言った工夫が効果的でしょう。また飲食店ならテラス席を設けて、店の中と外の境界線を意図的にぼかすといった工夫も高い演出効果が期待できます。

コンセプトにあった色などの演出を

店舗ファサードのデザイン設計では、色を上手に活用する方法が効果的です。まず店舗のコンセプトを決めた上で、ターゲット層や客単価など細かい設定条件からコンセプトをイメージさせる色を選びます。つまり、色が特定の客層へ訴求してくれることで、店舗側が期待する客層を効果的かつ効率的に取り込みやすくなります。
色はまた、店頭にディスプレイする看板メニューなどにも活用できます。イタリアン料理やフランス料理なら、その国の国旗を彷彿させるような色をうまく使う方法もアリでしょう。

まとめ

店舗ファサードは、設計や演出次第では高い集客効果が期待できます。顧客の立場に立ち、店の中に入りたいという気持ちにさせてくれるような魅力的なデザイン設計を、店舗のコンセプトやテーマ、顧客ターゲット層に合わせて開発したいものです。