一級建築士と二級建築士の違い

建築設計を行うのに必要な資格が建築士です。この資格には一級建築士と二級建築士が存在します。この二つは具体的にどのような違いがあるのかを、実際にできる業務と資格取得についての観点から確認することができます。

一級建築士と二級建築士の可能業務の違い

どちらの資格も、建物を設計する際に必要となる資格ですが、設計できる構造や規模において違いが存在します。一級建築士の場合は、原則として制限がないと考えることができます。

一方で、二級建築士の場合は、延べ面積が1,000平方メートル以下の建物という制限があります。ただし、病院などの重要な公共施設については、延べ面積が500平方メートルとさらに制限されます。

二級建築士でも鉄筋コンクリート造などの木造以外の建物を設計することはできるのですが、高さが13メートル以下つまり4階程度までで、延べ面積は構造に応じて30から300平方メートルと制限されています。

こうしたことから、二級建築士は戸建て住宅やアパートなどはたいてい設計できるのですが、大型の施設や階数が高いマンション、商業施設、大型倉庫などは設計できないということになります。

資格の違い

一級建築士は制限なくどんな建物でも設計できることから分かるように、二級建築士に比べるとずっと高度な専門知識や設計技術が求められます。それだけに、資格取得の難度も高く案っています。たとえば、二級建築士の場合は、養成課程のある高校を卒業していれば受験資格を得られますが、一級建築士の場合は、養成課程を持つ高専や短大以上の学歴が求められます。

もしくはすでに二級建築士の資格を持っている必要があります。

資格試験自体も難しく、合格率で見ると二級建築士はだいたい20パーセント前後ですが、一級建築士となると10パーセント程度まで落ちます。

どちらも学科試験と製図をする実技試験の2種類があり、どちらも製図試験の合格率は高めで学科試験が低めの傾向にあります。一級建築士は、すでに二級建築士を持っている人も多数受けますが、それでも合格率が低いことを考えると、両者の間に難度における大きな差があることが分かります。

段階を追って資格を取得しよう

建築士は建築設計をしたいと思っている人であれば、必須とも言える資格です。

二級と一級では扱える建物の規模や構造が異なり、一級になると制限なく設計できますので、最終的にはこちらの資格を目指したいものです。とはいえ、難度はかなり高くなりますので、まずは二級取得を目指すなど、段階を追ってスキルアップしていきましょう。