万が一の火災リスクを避けるために、火災報知器は店舗には必須です。しかし、誤作動やいたずらなどによって火災報知器が鳴ってしまうと、かなりの迷惑となります。もし、警報音が鳴ったらどのように止められるのかをあらかじめ知っておくと良いでしょう。いくつかのやり方をチェックして、すぐに対応できるようにしておきましょう。
主音響と地区音響を止める方法
火災報知器には主音響と地区音響という分類があります。主音響というのは、受信機と呼ばれるメイン制御盤から出される警報音のことです。これは、テナントビルの管理室や、商業施設の防災センターなどにあるもので、いわばメインコントロールとなります。警報が鳴ると、受信機ではどこの区域でボタンが押されたかなどが表示されています。そして、操作盤の中に「警報解除」や「警報音を止める」といったボタンがありますので、そこを押せば止められます。
地区音響というのは、総合盤という機器から出る警報のことです。これは、ビルの各フロアに設置されていて、たいていは廊下などの目に付くところにあります。地区音響を止めるには、その総合盤を探して、パネルの中にある「警報を止める」というボタンを押すだけです。
発信器と受信機を止める方法
場合によっては受信機の操作をするだけでは止まらないことがあります。このケースは、発信機を誰かが押したことによって警報が発せられたことが原因です。そのため、受信機を操作したのに鳴り続いている場合は、原因となっている発信機を見つけて操作しなければなりません。受信機ではどの発信機が押されたかが表示されますので、その情報を頼りに発信機の元に行きます。そして、非常ボタンの下にある「復旧」と表示されているボタンを押すことで止められます。
ただし、発信機の操作をしただけでは、警報音は鳴りやみません。管理用の操作をする受信機についても操作をしないといけないのです。そのため、発信機の復旧をしたら、今度は受信機のパネルにある「復旧」というボタンを押します。この二つの操作をすることで、完全に警報音を止めることができるはずです。
2つのケースの対応策を確認しておこう
火災報知器が鳴った場合、制御盤の操作で止められるケースと、発信機の操作が必要となるケースがあります。どちらのケースにも対応できるようにしておき、すぐに警報を解除できるようにしておきましょう。