1：デジタルサイネージとは？
デジタルサイネージとは、電子看板とも呼ばれるもので、デジタル映像機器を使って広告などの情報発信をすることです。さまざまな方法がありますが、代表的なのは駅やスーパーマーケット、商業施設などにおいて、大きなモニターを設置して広告を表示するというものです。企業の広告だけでなく、一般的な情報提供のために用いられることがあります。たとえば、病院やホテルなどで、モニターにさまざまな情報を表示させてお客様に向けた案内をするといったものです。また、建物の内部だけでなく、外部にも大型ビジョンを設置して、通行人などに広く宣伝をするケースもあります。
従来はポスターや看板を使って広告を出していたものが、モニターに映像を表示させるという形で行われるようになったのがデジタルサイネージです。この手法によって、静止画だけでなく映像も表示できるようになったのが大きな特徴です。
2：デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージは、モニターにあらかじめ制作した映像や静止画を映す形で行われます。スタンドアローンタイプと呼ばれるデジタルサイネージは、USBメモリやSDカードなどの記憶装置を、モニター側に挿し込むことによって表示させる仕組みです。メモリの中に保存されている映像のみをループ再生する方法で表示します。
一方の、ネットワーク型はモニターがインターネットにつながっていて、ネットワーク経由で映像や静止画を表示させます。さらにこの手法では、デジタルサイネージ用の専用サーバーを設けて表示させるオンプレミス型と、クラウドから配信を実施するクラウド型の2種類に分かれます。どちらも物理的なメモリを挿す必要がないことや、好きなタイミングで自由に表示させる映像を切り替えられたり、オンオフを遠隔で操作したりできるのが特徴です。
3：デジタルサイネージのメリット
デジタルサイネージを利用するメリットとしては、魅力的な情報発信ができるという点が大きいです。ポスターとは違い動画を表示させられるので、人を惹きつけるコンテンツを提供できますし、より多くの情報を発信できるからです。また、動きがあったり紙よりも明るかったりしますので、より目立ちやすいというのもポイントです。特に、夜や暗い場所では人目に付きやすくなります。
そして、簡単に表示内容を変更できるのもメリットです。いちいちポスターを印刷して、看板枠に貼り変える必要がなくなり、データを入れ替えるだけで済むからです。特にネットワーク型を利用すると、同じモニターでも時間ごとに表示させる内容を変えるなどの細かな変更も加えられます。
4：デジタルサイネージをよく理解して情報発信に生かそう
デジタルサイネージは、デジタル技術を用いた便利な広告表示システムです。見た目の良さだけでなく利便性も高いといった、さまざまなメリットをもたらす手法です。デジタルサイネージの仕組みやメリットなどをよく理解して、マーケティングに生かしたいものです。